ゼロの執行人・安室さんのRX-7のロータリーサウンドの再現度がエグい件

先日、平成最後の金曜ロードショーで『劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人』が放送されましたね。

この映画は名探偵コナン劇場作品の中で歴代1位の興行収入を記録したこの作品ですが、人気となった理由の一つが安室さんのかっこよさと愛車のRX-7(FD3S)の存在です。

登場したRX-7は作画はさることながら、心臓部となるロータリーエンジンのサウンドの再現度が異常に高くて鳥肌が立つほど。

今回はRX-7(FD3S)などのロータリーエンジン車に何度も乗った私が感動した、安室さんのRX-7のエンジンサウンドの再現度や魅力を語ってみたいと思います。

安室さんの愛車RX-7とは、ロータリーエンジンとは何なのか

ここから少し、RX-7というクルマについて語ります。
安室さんのクルマについてなのでできれば読んでほしいですが、それよりも劇中のRX-7や安室さんについて読みたい人はこちらへどうぞ。

RX-7はマツダの伝説のスポーツカー

安室さんの愛車であるRX-7(FD3S)はマツダのスポーツカーで、1991年発売。環境規制に適応できないことなどを理由に2002年に惜しまれつつ販売を終了しました。

後述するロータリーエンジンの中でもシーケンシャルツインターボを備える13B-REWを搭載し、過給器のトルクとロータリー特有の伸びの良さから生まれるその速さは「ロータリーロケット」とも呼ばれました。

低いボンネットと流麗なラインから生まれる美しいボディラインも魅力で、今でも根強いファンに愛されています。

RX-7 FD3Sに搭載のロータリーエンジンとは

一般的なエンジンはレシプロエンジンと呼ばれ、シリンダー(筒)とピストン(棒)が上下運動する中で爆発を発生させ動力を生み出します。

一方でこのロータリーエンジンは、楕円形のハウジングの中でおにぎり型のローターを回転させることによって爆発を生み出し動力とします。

このロータリーエンジンはレシプロエンジンに比べ、高回転域までスムーズに伸びよく回るのが特徴で、感覚はモーターやバイクのエンジンに近いとも言われます。

ロータリーエンジンは、同程度のパワーを生み出す他のエンジンと比べると小型軽量であることも特徴の一つ。
これによりエンジンを限りなく車体の中心に近づけることが可能になり、重量バランスの適正化に貢献し、コーナリング性能の向上にも貢献しています。
車体の先端が軽いため、コーナリング時にフロントに荷重を掛けるとノーズが一気に入り込んでいくあの人馬一体の感覚は乗った人のみが味わうことの出来る特権です。

また、低音と高音が入り混じった独特のエンジンサウンドも特徴で、高回転域になるにつれ甲高い音が強調され、ジェット機のような音へと変わっていきます。

このスムーズに高回転域まで伸びるフィーリング、回転数と比例して盛り上がるパワー、そして徐々に甲高くなるサウンドの全てがドライバーを高揚させ、快感へと誘うのです。

ゼロの執行人で独特のロータリーサウンドをエグいレベルで再現してきた

さぁ、そんなRX-7のエンジンサウンドですが、これをかなり高いレベルで再現してきたのがゼロの執行人です。

これがどの場面をとっても鳥肌レベル。ストーリー順に解説をしていきましょう。

ゼロの執行人 安室さんのRX-7 FD3S アイドリング音

本編 1:02:05あたり

安室さんのRX-7が登場し、スケボーのコナンくんのところへ近づき停車させるシーン。

徐々に回転を落としアイドリング、恐らくは800〜900回転あたりに落ち着く部分。

この一瞬は低音のノイズが目立ちにくくなり、一瞬クリアな高音が響くのですが、この部分がロータリーエンジンそのもの。というか窓を開けて原則したときの音そのままで、安室さんが聞いている音と同じ音を再現しています。

アイドリング時の均一なリズムの刻みもしっかり再現できています。それにしても安室さんのエンジンはアイドリングのリズムが一定で調子がよく、整備も行き届いていることがわかりますね。

ゼロの執行人 安室さんのRX-7 FD3S レブリミット警告音

本編 1:37:00あたり

RX-7が主役になる首都高のシーン。ドリフトから登場しますが、体制を立て直した直後、一瞬「ピー」という警告音がなります。

これはレブリミット(エンジンがこれ以上は回りませんという回転数)に到達したときになる音で、この直後にシフトチェンジをしているのがなんともリアルです。

この瞬間って、実際にロータリー車に乗っているときもかなり興奮する部分なんですよねえ。

ゼロの執行人 安室さんのRX-7 FD3S 室外のエキゾーストノート

本編 1:37:10あたり

ゼロの執行人のRX-7のエンジンサウンドでびっくりしたのが、室内で聞こえる音と、外から聞こえる音を分けている部分です。

ロータリーエンジン車の特徴として、室内ではロータリーエンジンの高音とマフラーからの低音が混ざって聞こえてくるのですが、外からは高音がかき消され、マフラーからの低音を中心とした排気音が聞こえてきます。

注目してほしいのは、カメラがアングルがドライバー目線から社外に切り替わり、運転席側を回り込み助手席側へとへのアングルへと移り、右コーナーへと差し掛かる瞬間。安室さんは恐らくヒールアンドトゥでシフトダウンしています。
シフトダウンで一瞬回転数が上がったあと、徐々に回転数も少し下がるのですが、そこで聞こえる低音がまさに道端でFDを見かけた時と同じ音の変わりかたなのです。

うちから外からこんなに再現して、気合入りすぎでしょうどう考えても……

ゼロの執行人 安室さんのRX-7 FD3S 2段シフトダウン→アクセル踏み込み

本編 1:37:20あたり

安室さんが真正面に写りめちゃくちゃかっこいい瞬間の直前、音からして恐らく2段シフトダウンをして一気にアクセルを踏み込んでいるのですが、そこでエンジンが吹け上がり回転も一気に上がります。イメージとしては恐らく3000→6000回転ぐらいの感じ。

大人しくエンジンが一気に吠え、ワアァァァァァァァアアアアン!!!と唸る瞬間がまさにロータリーサウンド。

あの直後のかっこいい安室さんの表情って、多分シフトダウンからのアクセルを踏み込んだ瞬間のロータリー乗り全員が同じ顔をします。気合と高揚感が一気に上がってくるんですよ、あの瞬間って。そしてその直後の過給器の音もいいです。エモい。

キャリアカーをカタパルトにしてジャンプのシーン

混雑の道を片輪走行で抜けて、キャリアカーをカタパルトにして空えとジャンプするシーン。

坂を登る瞬間、一瞬エンジンが吹ける音がします。このシーンも若干低音よりですが、エンジンの吹け方にちょっと重みを感じます。
恐らく片輪走行で回転数が下がり、坂なのでトルクも足りなかったのかと推測されます。イメージとしては2500→3500〜4000回転ぐらいのイメージでは無いでしょうか。

この瞬間の安室さんは恐らく、ジャンプ直前で思ったようにエンジンパワーが入らず、結構焦ったのでは無いかと思われます。

線路を走るシーン

少し安定してモノレールの線路上を直進するシーン。ここは恐れるものもなく、思いっきり踏み込んでいる感じですね。5500〜8000回転あたりをシフトアップしながら繰り返していると思われます。

綺麗に吹け上がるロータリーサウンドが心地よいです。トンネル内で踏み込んだときなんかは、壁に反響してこれにかなり近い音が聞こえたりします。

アングルによって高音と低音のバランスが絶妙に調整されているのもポイント。ただ、実際に忠実すぎるサウンドだと一部迫力にかけると判断されたのでしょうか、要所要所でマフラー音に寄せた、しかしマフラー音とはすこし違うインパクトのある低音が混ざってきます。迫力を増す効果を持っていて、見ていて楽しいですね。

ゼロの執行人 安室さんのRX-7 FD3S エンジン始動音

はくちょうの落下まであと1分というこのシーン。FDをエレベーターに乗せて移動するところから始まります。

6連テールランプとなめらかなリアフェンダーのラインが生み出す綺麗なリアビュー、そしてエンジンがかかります。

キューキュキュッふぉおおおん…ふぉおん…

始動と同時に光るテールランプ、鳴り響くエンジンサウンド。セルモーターからエンジンがかかった瞬間の1500回転程度まで吹け上がる音が見事なまでに再現されています。

ロータリー車のオーナーを経験したことがある人なら、これを聞いただけで鳥肌が立つはずです。私もこんなところで恋人のお目覚めの声を聞けるなんて思いもしませんでした。

そしてこのあとのアイドリング。リア下部からのアングルになりますが、まさしくこの位置で聞けるアイドリング音を忠実に再現しています。

「ぼくの…恋人は…この国さ…!」

安室さんの決め台詞のシーン、エンジンを吹かしながら後輪を回転させ、ロケットスタートを決める準備をします。

ここでは2000〜5000回転あたりで吹かしているかと思いますが、走行中とは違う音を使っているのがポイント。

オーナーなら分かるかと思いますが、同じ5000回転まで回すのでも、走りながら回すのと、空ぶかしするのでは音が違うんですよね。このシーンでは走行シーンの使い回しをすることなく、空ぶかしの音を再現しているのが高ポイントです。

そしてロケットスタート!

フロントが浮き沈みしながら一気に加速していく描写、まさにFR車の動きです。作画もよく再現できていますよね。そしてクライマックスへ。

ゼロの執行人 安室さんのRX-7 FD3Sの描写は最後まで一切抜かり無かった

螺旋を駆け上がり、ボンネットから火を上げながらボロボロの姿で最後の力のちからを振り絞るRX-7。

エンジンが吹け上がったRX-7は、夜の空で最後を迎えます。そんなRX-7の有志は、同じRX-7に乗ったことのある身としては涙無しでは見られませんでした。

『RX-7のエンジンサウンドの視点でブログを書いた人』なんてのは私以外にいないかもしれませんが、車好きで無くとも、安室さんのファンやゼロの執行人を観た人であれば一度こういった視点で見直してみると、また新しい楽しみ方ができるかもしれません。

そして、クルマ好きとしてはできれば一度RX-7 FD3Sの音を実際に聞いた上で、もう一度ゼロの執行人を観てみてほしいと思います。


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